ダンシング・チャップリン(2)

きのちゃん

2011年07月08日 23:08

昨日に続いて、映画「ダンシング・チャップリン」を観ての感想です。
(以下ネタバレ注意)





前半の撮影に至るまでの経緯の中で、周防監督と振り付けのローラン・プティ氏の打ち合わせで、周防監督が「スタジオ撮影だけでなく、野外撮影も取り入れたい」と言った時、プティ氏は「もし野外撮影を取り入れるのなら私は降りる」と言って、ハラハラさせるシーンがありました。周防監督の意見としては、スタジオ撮影だけだと劇場撮影と同じようになってしまうから、ということでした。

で、後半の本編では、「警官たち」とエンディングのシーンが野外撮影となっていたので、結局、周防監督の希望が取り入れられたのでしょうか。観ていた私の感想としては、この野外シーンだけが少し浮いて見えて、幻想の世界から急に太陽の光の下に戻されて、目が覚めてしまったような気がして、やはりプティ氏の言われたとおりにした方が、完成度が高かったのではと思いました。

それから、前半にチャップリン役のルイジ・ボニーノ氏が登場してストレッチをしているシーンで、日本人のスタッフが「あなたの年齢はいくつですか?」と質問したとき、ボニーノ氏は、「えっ、急にそんな質問をするの?傷つくじゃない。一週間後くらいに答えてあげるよ」と言ったあと、つい「○○歳さ」と答えてしまって、周りの人達を驚かせました。

もちろん、その年齢よりもずっと若く見えたからですが、そのあとボニーノ氏は、「これが人生さ」と言葉を添えました。

私たちもボニーノ氏のように、物理的な年齢よりも、心も身体も若々しくこれからも生きていきたいものですね。

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