サンデー特集、競技ダンスについてのお話(その2)です。
先ずは「踊りませんか?」からの引用です。
|パーティ・ダンスではお目にかかれないシャープな動きやスピード感、
|ぞくぞくするような高揚感に出会えるのも競技会の楽しさである。そ
|んなこんなで競技ダンスを見に行っているうちに、いつしか欲が出て
|きて、いつの間にか私もアマチュア競技者の端くれとなっていた。
|(中略)
|
|ただすべての人に競技会は勧められない。競技会に出たことによって
|ダンスが本来の楽しみを失ってしまうことが往々にしてあるからだ。
|それはなぜだろう。
|
|競技会ではほかのカップルとの比較で順位が決まる。このステップが
|できていなかったとか、あのポジションが悪かったとか、もしもそう
|した判定が目に見える形で出るのなら、結果は比較的受け止めやすい
|かもしれない。しかし、ダンスはあくまで審査員の総合評価で何位と
|つく。なぜ横で踊っていたカップルより私たちはだめなのか、どこが
|どうだめだったのか、数字でこと細かく出るわけではないので、もや
|もやとした思いが残ることもある。
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第3章 p.74-75から引用)
筆者は、「もやもやとした思いが残ることもある」と書かれていますが、これは少々控えめな表現ではないかと思います。
私はゴルフに熱中していた時期もありましたが、ゴルフは結果が数字ではっきりと出ますので、良いときもわるい時も誰を責めることもできず、すべて自分の責任ということで納得がいきます。
しかし、人が人を評価するということは、人によって見方もそれぞれですので、良いときは良いですが、評価されなかったときにはやはり納得がいかないと思うことがあります。
これは何も競技ダンスに限らず、芸術性を競うスポーツでは必ずついて回るものなのでしょう。
私は最近では、競技会の結果に一喜一憂するのではなく、何のために競技ダンスをやっているのかということをしっかりと考えて、その結果を謙虚に受け止めて、さらに良いダンスを目ざす動機付けにするように心がけています。
長くなりましたので、今日はこの辺で。