脳を鍛えるには運動しかない!
皆さん、こんにちは。
今日は最近読み始めた本、「脳を鍛えるには運動しかない!」からのご紹介です。
著者は、ジョンj・レイティという、ハーバード大学医学部臨床精神医学準教授で、1998年から毎年、同業者の選出による全米ベスト・ド
クターのひとりに選ばれている医学博士です。
ウェブ上でたまたまこの本のタイトルを目にして、興味のある分野だったので、その場ですぐにアマゾンで注文しました。届いた本は、345頁もあるボリュームのある本でしたので、自分の関心のある最後の章から読み始めました。医学用語も多く、少々固い表現の文章なので、私の方で抜粋引用させて頂きました。
前置きはこれくらいにして、ではどうぞ。
すべてをひとつに
ここまで体と脳の生物学的なつながりについて多くを話してきた。それが最も重要な意味を
もつのは、老化について語るときだ。結局、健康な心は健康な体あってこそのものである。
たとえば、糖尿病を防ぐよう努力すれば、ニューロンが強化され、代謝ストレスに対抗できる
ようになる。また血圧を下げ、心臓を鍛えるためにランニングをすれば、脳の毛細血管が弱く
なったり、塞がったりするのを防ぐことができ、脳卒中の予防につながる。さらに、骨粗しょう
症で骨がすかすかになってしまわないよう、ウェイトトレーニングをしていれば、脳内に成長
因子が放出され、ニューロンの樹状突起が伸びる。
老齢期に直面する精神の病気と体の病気は、心血管系と代謝系を通じて結びついている。
肥満の人が普通の人の2倍、認知症になりやすいのも、心臓病の人がアルツハイマー病に
なる確率が非常に高いのも、そのような頭と体のつながりが壊れた結果なのだ。
年をとることは避けられないが、惨めな衰えは避けることができる。100歳になっても健康
にはほとんど問題がない人もいれば、慢性疾患のために、頭も体もすっかり、がたがきてし
まう人もいるのはどうしてだろう。老化の道筋が人によってこんなに違うのはなぜだろう。
神経科学者アーサー・クレイマーらは、普段あまり運動をしない60歳から79歳までの人、
59名を二グループに分け、6ヶ月にわたって週に3回、1時間ずつジムで運動させた。一方
のグループはランニングマシンで歩き、もう一方はストレッチ体操をしただけだった。
重大な変化が、実験の前とあとに行ったMRI検査によって見つかった。ランニングマシンを
使った人は、前頭葉と側頭葉の皮質容積が増えていたのだ。
わずか6ヶ月運動するだけで、脳の重要な領域が再建されるというのであれば、非常に励みに
なる。MRI検査では、運動した人たちの脳は、実年齢より2~3歳若返っているように見えた。
ここで重要なのは、運動が脳の衰えを防ぐだけでなく、老化にともなう細胞の衰えを「逆行」
させるということだ。
2~3歳若返ることができれば、わたしたちの脳は驚くほど多くのことができるようになる。
(ジョンj・レイティ著 「脳を鍛えるには運動しかない!」第9章 274-283頁より抜粋引用))
脳細胞は一旦失われると再生できないというのが、これまでの定説でしたが、近年の医学の研究によると、上記のように、そうではない報告が出始めているようです。
年を取ることは誰にとっても避けられないことですが、自分の意志と行動によって、「老化にともなう細胞の衰えを『逆行』させる」ことができる、というこの下りは、最近またランニングに熱を入れ始めた私に、さらにやる気を与えてくれました
ということで、皆さんも私と一緒に走って、若返ってみませんか? !(^^)!
えっ、今で十分に若いから、結構です。ですか。 はい。。(-_-)
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