リードとフォロー ダンスの究極(3)
サンデー特集 リードとフォロー ダンスの究極その3です。
先週は男性のリードについて述べましたので、今週は主に女性のフォローのポイントについて考えてみたいと思います。
最初に大切なことは、ダンスはもともと先が見えないものだということをしっかりと理解することです。これはどういうことかと言うと、社交ダンスは、舞踏場(ボールルーム)のフロアで沢山のカップルが一緒に踊るものですから、いつも隣のカップルとぶつかる危険性があり、それを出来るだけ避ける必要があります。
そのためには、ダンスをリードする男性は、踊っているまわりはもちろん、フロア全体をいつも視野に入れておいて、ぶつからない工夫をしながらも空いたスペースを効果的に使って、ルーティン(ステップの組み合わせ)を組み立てる必要があります。
男性は一応ダンスのルーティンはある程度決めておいて、それに沿って踊って行きますが、実際はまわりのカップルとの間を縫うように踊らなければいけないので、臨機応変にステップを変化させ、適応させていく必要があります。
今日は女性の立場から、という割には男性のことばかり出てくるようですが、実はこのことを、女性もまずしっかりと理解しておかなければいけません。
何が言いたいのかと言うと、男性はステップを考えてダンスをリードしていきますが、実際はそのステップは常に変化して、男性自身、次のステップが予想できないのです。
ですから、男性のリードにフォローする立場の女性は、男性さえ予想できない次のステップを、自分で予想して踊ってはいけないということです。
これは頭では理解できても、実際はかなり難しいことです。ステップを覚えることから入った女性は、いつも次のステップのことが気になって、そのステップを自分で予想して踊ってしまう習慣がついてしまいがちです。
そうなると、以前書いたように、女性は自分で予想したステップを、男性のリードを無視して自分勝手に踊ることになり、そのためにカップルとしてのバランスが崩れてしまいます。
こういう理由で、先日もお話したように、女性はダンスを踊るときには、自分がまるで液体になったように、そして風のように男性に寄り添って踊らなくてはいけないのです。
来週は、ではこのように液体のようになるにはどうしたら良いのか、そして風のように寄り添うためにはどうしたら良いのか、について考えてみたいと思います。
今日はこの辺で。
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