リードとフォロー ダンスの究極(5)

きのちゃん

2011年09月04日 00:22

サンデー特集 リードとフォロー ダンスの究極その5です。

先週分に「その3」と書きましたが、実際は先週は「その4」でした。失礼しました。

さて、女性がどのようにしたら液体のようになれるのか、またどうすれば風のように寄り添って踊ることができるのかということについて、今週は考えてみたいと思います。

まず最初は、身体の力を抜くことです。特にダンスを始めてそれほど月日の経っていない人は、目の前に異性がいて、しかもほとんど接している状態であれば、誰でも緊張して身体に力が入ってしまうでしょう。

ですから、まずは身体の力を抜こうという意識を持って、そして力を抜く必要があります。力を抜く練習としては、一旦両肩をできるだけ上に上げて、そしてスポーンと力を抜いて落としてみます。そうすると、力が抜けた状態が分かります。その感じを覚えておいて、踊るときにイメージします。

力を抜いて液体のようになると言っても、ダラ~んと、溶け始めたアイスクリームのようになってはいけません。ダンス用語で「テンション」という言葉があって、踊るときにはこの「テンション」をいつも保っている必要があります。テンションという言葉を辞書で調べると、

| tension:
|【名】緊張、緊張度、緊迫、伸張、張り、張力、電圧

と載っています。日常語としても、「今日はあの人、テンション高すぎ」と言ったりしますが、ダンス用語としては、上記の意味の中では「張り」という言葉が一番近いと思います。

長くなりましたので、今日の分を一応まとめてみますと、究極のフォローをするためには液体のようになり、パートナーに風のように寄り添う必要がある。そして液体のようになるには、先ずは肩の力を抜く。しかしテンションは保っておかなければならない。

この一見矛盾するようなことを実現するにはどうしたらいいのか、そして風のように寄り添うためにはどうしたらよいか、来週これらについて考えてみたいと思います。

 もったいぶるな(-_-)/~~~ピシー!>きのちゃん

いえ、あの、その、、けっしてもったいぶっているのではなくて、実際ここが一番大切で難しいところでして、だからこそ、日本の多くのダンス愛好家の方達が、これに気がつかないまま踊っておられるのです。気がつかないので、本当のダンスの楽しさや魅力が分かられないのです。

あえて「日本の」、と書いたのは、欧米では子供の頃からボールルームダンスになじむ環境がありますので、ご存じのように子供は理屈よりも先に身体で覚え、習得することができるので、自然と究極のリードとフォローを身につけていきます。

その点、日本ではほとんどの人が成人してからダンスに巡り会いますので、どうしても左脳を使って習得しようとします。ステップを覚えるのは左脳であり、パートナーを身体で感じ、音楽を身体で表現させるのは右脳の役目です。

というところで、来週をお楽しみに(^^)

今日はこの辺で。



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