ポール・マッカートニー 福岡公演
皆さん、こんにちは。
今週の金曜日の夜、福岡のヤフオクドームで開催されたポール・マッカートニーの福岡公演に行ってきました。
感想はというと、何と言って良いのか、適切な表現が見つからないのですが、ただ「すごかった」という言葉くらいしか思いつきません。ポールが今年71歳ということを知っていたので、心のどこかに、ビートルズ時代のイメージが壊れないだろうかという心配が少しありました。
ところがところが実際は、そのパワーと歌唱力とステージの完成度は超一流で、ビートルズ時代にも決して勝るとも劣らないのではないかという感じで、正直ただただ驚きました。曲の構成も、ビートルズ時代の大ヒット曲を中心に、解散後ソロとして活躍してからの大ヒット曲、そして先月発表されたニューアルバム「NEW」の中からの素晴らしい曲もあり、バランスも見事でした。
一番驚いたのは、公演が2時間40分あった間、ポールは一度も休むことなく歌い続けたことでした。曲は30曲は越えていたのではないでしょうか。2時間40分もの間、ギターとピアノを弾き続け歌い続けたそのパワーには、本当に目を瞠りました。
大学時代にビートルズに出会い、それから数十年ビートルズナンバーを聞き続けてきて、大好きな曲はゆうに数百回は聴いて来たのではないでしょうか。その曲をポールが今目の前のステージで、生で歌っているということがピンと来なくて、不思議な気さえしました。
繰り返しになりますが、ポールの姿は本当に若々しくて、歌う姿は本当にビートルズ時代そのものでした
もうひとつ驚いたのは、観客の年齢層で、若い人たちもとても多かったことでした。私達ビートルズ世代、団塊の世代が半数くらいでしたが、残りは20代30代の若い世代の男女でした。私は自分を、熱烈なビートルズの大ファンと自負していましたが、今回ヤフオクードームを埋め尽くしたポールのファンを目の当たりにして、私も普通のビートルズのいちファンだったことが分かりました
人間の年齢とはいったい何なのでしょう。70歳を越えたポールがビートルズ時代とまったく変わらない若さとパワーで歌い続けている姿を目の当たりにして、考えさせられてしまいました。
それにしても、音楽、そして芸術とは何と素晴らしいのでしょうか。私も芸術の世界に身を置くものとして、これからも生ある限り、その素晴らしさを追求して行きたい。いくつになってもあのポールのように若々しく、パワフルに芸術を表現できるように生きていきたい。そんな熱い思いを胸にいだきながら、ヤフオクドームをあとにしました。
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