あまりのんびりと構えていると

きのちゃん

2014年09月07日 00:08

皆さん、こんにちは。

早くも9月になりましたね。ホントに毎週、毎週、過ぎるのが早いこと。まるで一週間が一日のように感じます。こんなことを考えていたら、若い頃読んだ、ある本の一節を思い出しました。

この本は初版が発刊されたのが1964年で、私が購入したのが36版でそれが1979年ですから、今から35年前に初めて読んだことになります。本の名前は「私はどうして販売外交に成功したか」というもので、著者はフランク・ベトガーという、米国の保険業界の伝説的なトップセールスの人です。本の内容は書名から想像して頂くとして、この本の最終章「最後に一言」の書き出しを、下記に引用させて頂きます。


■最後に一言

 私はあなたに率直にいいたい、『あまりのんびりと構えていると、とんでもないことになるよ』と。
 あなたは今いくつになっているのか私には分からないが、たとえば35歳前後と仮定して考えて
みよう。もうこの程度の年齢になるとあなたが考えているほど、ゆっくり構えておられる年齢では
ないですぞ。40歳までには、もういくらも間がない。40を過ぎると、またたくまに年がたってしまう
ものである。この本を書いている現在、私はすでに還暦をとっくに過ぎているが、こんなに年を
とったとは自分でさえも信じられないほどである。私の場合、40歳になったと思っているうちに、
それから今日までの年月が、なんと、いかに早く過ぎ去ってしまったか。まるで目がまわるような
気がする。(後略)

   「私はどうして販売外交に成功したか」フランク・ベトガー著 p.216から引用



私がこの本を読んだ時、私は27歳でした。で、せっかくこの本を読んで、ベトガー氏から「この程度の年齢になるとあなたが考えているほど、ゆっくり構えておられる年齢ではないですぞ」と言われたのにもかかわらず、私はまるで人ごとのように読み流していました。

そして今私は、今度はベトガー氏がこの本を書いた時と同じくらいの年齢になり、そしてまったく同じことを感じているわけです。

でも私は、自分の人生のいつのときも、自分なりには精一杯ベストを尽くして来たという自負は持っています。だから後悔をするということはあまりありません。でもそれでもやはり、時の流れのその速さには驚くばかりです。

であれば、今自分に何ができるのか。それは月並みですが、今に生きる。今できることに全力投球する。今日一日、元気に生きることができることに、心から感謝する。ということに尽きるような気がします。

明日も一日、この気持ちを忘れないよう工夫して、明るく、楽しく生きて行こうと思います。



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