ホノルルマラソン奮戦記
皆さん、こんにちは。
先日12月13日の日曜日、ハワイのホノルルマラソンを走ってきました。
ホノルルマラソンに参加することになった経緯は、先週のブログに書いたとおりです。参加レポートを20日に書こうと思っていましたが、印象が強い時に書いた方が良いと思って、早めにアップロードすることにしました。
さて、今回の参加は近畿日本ツーリストの「JALホノルルマラソン2015」という企画を通してで、12月10日から16日までの一週間のスケジュールでした。今回はせっかくハワイのホノルルまで行って走るので、あまりムキになってタイムにこだわらず、ホノルルマラソンがどんなものだったか皆さんにもご紹介しようと思い、デジカメで撮影しながら走りました。と言うことで、以下、私が撮った写真にコメントをつけてご紹介させて頂きます。
2015年12月12日(土)夕方5時頃
これは今回宿泊したハイアット・プレイス・ワイキキ・ビーチホテルです。マラソンのゴールのカピオラニ公園まで歩いて10分くらいのところにありました。それで前日の夕方、足馴らしのためにゴール近くを5キロほど走ってみました。
ゴールゲートのところで、明日走るランナー達が写真撮影をしていたので、私も近くにいた日本人の人に頼んで撮ってもらいました。これで明日、もし途中リタイアしても完走したことにできるかも、と思わずニッコリしました。あ、違うか(;^_^A さて、明日もこの笑顔で果たしてゴールインできるでしょうか? このあと帰って、夜は明日に備えて早めに休みました。なにせ明日のスタートは夜明け前の午前5時なのです。
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12月13日(日)午前4時半
さて翌朝。ホノルルマラソンのスタート時間は朝の5時で、もちろん空はまだ真っ暗です。今回のフルマラソンの出場者数は30,445 人(内日本人13,458 人)ということで、スタート地点は人また人で、並んだ場所によっては、スタートの号砲が鳴ってからスタートラインを通過するまで20分くらいかかるそうです。私はできるだけ前方の方に並びました。
まわりを見て少し驚いたのは、女性ランナーが多いことでした。半数くらいは女性でした。最近ランニングが、若い女性にダイエットと美容のために人気で、「美ジョガー」という言葉があるそうです。
さて、5時。号砲とともにホノルルの夜空に花火が撃ち上がりました。頭上に煌めく花火にいやがおうでも気分が高まります。
さあ、スタートの垂れ幕を通過。
少し走るとイルミネーション通りにさしかかりました。クリスマスイルミネーションが綺麗でした。
走り始めて1時間ほど経って、ようやく朝日が昇ってきました。
15キロ地点。ペースはまぁまぁというところです。まだまだランナーは団子状態です。
ここから高速ハイウェイに上ります。当日はマラソンコースの高速道路は通行止めです。
沿道の応援が嬉しいです。“You’re Doing IT!!!!” (君はやり遂げられる!頑張って)と言ったところでしょうか。何故か昔のヒットソング ”YMCA” (日本では西条秀樹が歌ったオリジナル英語版)がガンガン鳴っていて、元気をもらいました。
25キロ地点。だんだん気温が上がってきました。暑くなってきてちょっとイヤな予感。写真はボランティアの人が、冷水を含ませたスポンジをくれているところです。このスポンジで、顔や首を冷やします。
30キロ地点。途中、暑さのあまり冷水を飲んだのがいけなかったか、腹痛がしてきました。ふと思えば、これまでフルマラソンを5回走ったとはいえ、真冬2月の熊本城マラソンと11月の秋の天草マラソンだけ。暑い中でのマラソンは初体験でした。ここらでだんだんと頭がボーッとしてきて、足元がふらついてきました。
35キロ。あとから聞いたところ、気温は28度くらいまであがったそうです。腹痛に加えてすこし頭痛もしてきて、軽い熱中症のような症状が出てきました。自分でも足元がふらついていたことは自覚していましたが、同じ近畿ツーリストのTシャツを着た女性が、私を追い抜き際に私の顔をのぞきこんで、「大丈夫ですか?もう少しですから頑張って下さい」と声をかけてくれました。そう言えば、このあたりで、救急車が2度サイレンを鳴らして出動してました。
これまでのマラソンでは見かけなかった、氷のサービス。冷蔵庫で作られる3センチ四方の氷が配られていました。思わず両手づかみで取って、首の前後に入れました。体が冷えて気持ちいい。
今度は放水シャワーサービス。遠慮するランナーもいましたが、私は両手を広げてホースの前へ。外人のおじさんも、大サービスで私の全身に冷水をかけてくれました。全身びしょぬれ状態で思わず「よし!がんばるぞー!」と、自分に気合い!
40キロ地点。あと2.195キロ。ここからが長いのです。ここからの2キロが、最初の20キロの何倍もキツい。
いよいよ終盤。最後のダイヤモンドヘッド横の上り傾斜コース。最後の踏ん張りどころ。まわりもほとんどアゴが上がって、走り歩き状態。今まで過去5回のフルマラソンでは、少しでも良いタイムを出したいという一心で、最後のラストスパートをしたものですが、今回初めて、このキツい状態から少しでも早く解放されたいという気持ちで、頑張って走り歩きをしました。あのランナーズハイも今回は来なかったなぁ、と思いました。
“Almost pau!! You can do it! 夢見たゴールまであとすこし” の横断幕が嬉しい。
ここで来ましたランナーズハイ。 我ながら良く頑張った、とジーン(/_;)
ついに来たぞ、フィニッシュゲート。タイムが5時間半切れなかったのが少し残念ですが、今回の諸条件では良しとしましょう。
フィニッシュゲートを出たところにいたボランティアスタッフの人に頼んで、写真を撮ってもらいました。前日の写真とは違って、差し上げた右手に力が入っていなくてカラ元気ですが、これも良しとしましょう。
そこから少し進むと、完走者に貝殻のレイサービスをしてくれました。
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12月14日(月)
翌日、ツーリストの事務所に、フィニッシャー(完走証)を受け取りにいきました。その時一緒にもらった小冊子に、完走者の氏名とタイムと順位が載っていました。それによると私の公式タイムは5時間31分28秒で、順位は全体の7177番目でした。3万人の中でのこの順位ですので、健闘したと言って良いのではないかと思います。ちなみに公式タイム計測でゴールした最後の人は21546番で、タイムは14時間33分12秒となっていました。ちなみにこの時間は、夜の7時33分です。ある意味、14時間かかってもゴールまで完走した人も偉いと思いました。
今回のホノルルマラソンでは、途中体調が不調になったため、終盤では良い記録を出すための頑張りではなく、そのつらさから早く逃れたいという気持ちで走ったことが少し悔やまれました。けれどそれでも、最後まで走り抜いて完走できたことは良かったと思います。
終わってしまえば、夢のような一日でした。やはり目標を立てて、立てた以上は歯を食いしばってでもやり抜く。これが一番大切なことではないかとあらためて思いました。これからもマラソンを良き友として、ライバルとして、目標としてチャレンジし続けていきたいと思います。
戦い済んで日が暮れて、ワイキキビーチの日没シーン
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