困った人たち(その3)
今日は、「困った人たち」のまとめです。
|五つ目は、進歩願望ゼロタイプ。毎回練習やパーティには出てくるのだ
|けれど、努力というものをいっさいしない。楽しみでやっているのだか
|らそれでもよさそうなものだが、自分を変えることを拒否して、ひたす
|ら自分勝手流を貫く。これもまたいい迷惑である。
|
|私が「困った人たち」と呼ぶ典型は以上の通りである。実は、下手をす
|ると気づかないうちに自分もそうなっているという自戒を込めて書いて
|いるのである。
|
|相手に頼りすぎず、相手を否定せず、しかも忍耐強く、自分には厳しく、
|謙虚に伸びてゆくことを目指す……ああ、ふたりの美しいハーモニーに
|至る道はなんと厳しく長いのだろう。
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第4章 p.94-96から引用)
最後の、「ああ、ふたりの美しいハーモニーに至る道は…」のところは、つい苦笑してしまいそうですが、ダンスにとことん打ち込んで、その道を究めようとしている身には、よく理解できます。
英語のイディオムに、easy come easy goというものがありますが、たやすく手に入るものは、たやすくまた手元を去っていくもの。本当に価値のあるものは、なかなか簡単には手に入らないものです。だからこそ、価値があり、苦労をして自分のものにしたからこそ、そのことを人々は賞賛してくれるのでしょう。
私も生ある限り、毎日一歩ずつよりよいダンスを目指して、これからも努力していこうと思っています。
というところで、今日はこの辺で。
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