2013年06月02日

「自己信頼」 ラルフ・ウォルド・エマソン

皆さん、こんにちは。早くも梅雨に入りましたね。

先日、私のスタジオとお隣さんの垣根越しに、とても綺麗なバラがたくさん咲いていて、思わず近づいて、手に触って見とれてしまいました。そのバラも一週間ほどで枯れてしまいましたが、なぜか一輪だけがずっと咲き続けて、今日も咲いていて、不思議に思っているところです。

さて、今日は、最近読んだ本の中からのご紹介です。

ラルフ・ウォルド・エマソン(1803年 - 1882年)は、歴史的な哲学者としてあまりにも有名で、その至言は、私も若い頃から色々と見聞していましたが、その著書は少々敷居が高く感じられて読んだことがありませんでした。

今回、初めてその著書「自己信頼」というものを読む機会に恵まれましたが、その内容の奥の深さには、あらためて驚かされました。

深遠なるエマソンの思想を、軽々しく私のブログでご紹介することに、ためらいもありましたが、そのさわりだけでもご紹介して、皆さんのお役に少しでも立てたらという気がして、今回取り上げることにしました。

では、どうぞ。


私の家の窓辺に咲くバラは、昔のバラや、良いバラのことを気に留めたりはし
ません。バラは自らあるがままに咲いており、今日、神とともに存在している
のです。それらに時間は関係ありません。ただバラがあるだけです。その存在
のすべての瞬間において完全なのです。

芽が出る前にも、バラの命はあますところなく活動しています。バラは満開と
なってもバラを超えるものではなく、葉が落ちて根となってもバラでなくなる
わけではありません。どの瞬間でも同じように、バラの本質は満たされていて、
バラも自然を満足させています。

しかし人は、現在に生きるのではなく、振り返って過去を嘆き、未来を予見す
るとなると、こそこそするのです。人は、自らも時間を超越して、今このとき
に自然とともに生きなければ、幸福になることも、強くなることもできません。

  ラルフ・ウォルド・エマソン 「自己信頼」より抜粋


来週、またこの続きをご紹介させて頂きたいと思います。

今日はこの辺で。


  


Posted by きのちゃん at 00:01Comments(0)夢の実現