2011年11月30日
愛されることより 愛することの方が大事
今日のタイトルは、何かからの引用ではなくて、最近ふっと自分の心に思い浮かんだものです。でも誰でも、一度か二度はどこかで目にしたことのある言葉ではないかと思います。
ある人のことを想って、その人がきっと喜んでくれると思い、ある事をしたけれど、その想いが相手に伝わらないばかりか、相手は全然こちらに関心もなかったと分かった時、人は失望し、また相手のことを恨んでしまいそうになるのではないでしょうか。
愛されることより 愛することの方が大事
たとえ相手から愛されなくても 愛し続けることが本当の愛
本当に相手のことを思ってのことであれば、たとえ相手がその事を理解してくれなかったり、自分に関心を向けてくれなくても、その行為の本質は何も変わらないのですから、そのまま尊い価値がある。
それなのに、失望してしまったり、相手を恨んでしまいそうになるのは、実は相手のためという気持ちより、その行為によって相手が自分に好意を向けてくれることを期待したものであって、それは実は相手への愛ではなく、自分への我愛であったかも知れません。
このことは、男女間の愛だけではなく、親子の間や、すべての人と人、もっと言えば、すべての生き物や、モノと自分との間においても言えるのではないか。そんなことをふっと思いました。
人間は感情の生き物ですから、なかなかそう簡単にはいきませんが、世の中の真理や法則を少しずつ垣間見ながら、少しでも成長していきたい。そう思っています。
ある人のことを想って、その人がきっと喜んでくれると思い、ある事をしたけれど、その想いが相手に伝わらないばかりか、相手は全然こちらに関心もなかったと分かった時、人は失望し、また相手のことを恨んでしまいそうになるのではないでしょうか。
愛されることより 愛することの方が大事
たとえ相手から愛されなくても 愛し続けることが本当の愛
本当に相手のことを思ってのことであれば、たとえ相手がその事を理解してくれなかったり、自分に関心を向けてくれなくても、その行為の本質は何も変わらないのですから、そのまま尊い価値がある。
それなのに、失望してしまったり、相手を恨んでしまいそうになるのは、実は相手のためという気持ちより、その行為によって相手が自分に好意を向けてくれることを期待したものであって、それは実は相手への愛ではなく、自分への我愛であったかも知れません。
このことは、男女間の愛だけではなく、親子の間や、すべての人と人、もっと言えば、すべての生き物や、モノと自分との間においても言えるのではないか。そんなことをふっと思いました。
人間は感情の生き物ですから、なかなかそう簡単にはいきませんが、世の中の真理や法則を少しずつ垣間見ながら、少しでも成長していきたい。そう思っています。

2011年11月27日
夫と踊る その2
サンデー特集、「踊りませんか?」から「夫と踊る」その2です。
|誰もが、自分は相手に思いやりがあって、忍耐強く、けなげに努力して
|いる、と思っているものである。ひとり残らず、そう思っている。そこ
|に落とし穴がある。相手に無数の欠点があるのと同じくらい、自分にも
|欠点は無数にある。パートナーもいい迷惑なのだ。相手が頑固だと思う
|自分は、相手よりさらに頑固だったりする。ダンスを通じて、私は夫の
|性格の悪さより、自分の性格の悪さを認識していった。相手の悪いとこ
|ろを引き出しているのは、常に自分の悪いところ、醜いところなのだ。
|人の長所というのは所詮欠点の裏返しでしかない。たとえば努力家だっ
|たら、怠け者は許せない。努力を他人にも強要する。私はけっこうこの
|口で、ダンスの楽しさを夫から奪うところだった。
|
|欠点をあげつらえばきりがないが、どんな相手にもいいところはひとつ
|くらいあるものである。いや、本当はもっとたくさんある。最初はそれ
|に惹かれたはずなのに、見えなくなってしまっているだけなのだ。相手
|のいいところを自分はどんなふうに生かせるのか、という姿勢で踊る。
|ダンスに通用するのはその姿勢のみである
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第3章 p.79から引用)
今日の引用箇所で、私が一番共感を覚えたのは、
|人の長所というのは所詮欠点の裏返しでしかない。たとえば努力家だっ
|たら、怠け者は許せない。努力を他人にも強要する。
の部分です。
今日の部分は、競技ダンスの世界のお話ではなくて、そのままそっくり、世の中の人と人とのコミュニケーションにもあてはまることではないでしょうか。ダンスの世界では、そのことがよりクッキリと浮かび上がってくるところが難しいと思います。
今日はこの辺で。
|誰もが、自分は相手に思いやりがあって、忍耐強く、けなげに努力して
|いる、と思っているものである。ひとり残らず、そう思っている。そこ
|に落とし穴がある。相手に無数の欠点があるのと同じくらい、自分にも
|欠点は無数にある。パートナーもいい迷惑なのだ。相手が頑固だと思う
|自分は、相手よりさらに頑固だったりする。ダンスを通じて、私は夫の
|性格の悪さより、自分の性格の悪さを認識していった。相手の悪いとこ
|ろを引き出しているのは、常に自分の悪いところ、醜いところなのだ。
|人の長所というのは所詮欠点の裏返しでしかない。たとえば努力家だっ
|たら、怠け者は許せない。努力を他人にも強要する。私はけっこうこの
|口で、ダンスの楽しさを夫から奪うところだった。
|
|欠点をあげつらえばきりがないが、どんな相手にもいいところはひとつ
|くらいあるものである。いや、本当はもっとたくさんある。最初はそれ
|に惹かれたはずなのに、見えなくなってしまっているだけなのだ。相手
|のいいところを自分はどんなふうに生かせるのか、という姿勢で踊る。
|ダンスに通用するのはその姿勢のみである
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第3章 p.79から引用)
今日の引用箇所で、私が一番共感を覚えたのは、
|人の長所というのは所詮欠点の裏返しでしかない。たとえば努力家だっ
|たら、怠け者は許せない。努力を他人にも強要する。
の部分です。
今日の部分は、競技ダンスの世界のお話ではなくて、そのままそっくり、世の中の人と人とのコミュニケーションにもあてはまることではないでしょうか。ダンスの世界では、そのことがよりクッキリと浮かび上がってくるところが難しいと思います。
今日はこの辺で。

2011年11月23日
秋山監督の男泣き
先日の日本シリーズは、すごかったですね。
久しぶりに素晴らしい試合を観たと思いました。
最近はほとんどテレビは観ないのですが、シリーズが3勝3敗のタイになっていてとても気になっていたので、日曜の夜の中継は、最初から最後まで観ました。
プロ野球は子供の頃から大好きで巨人のファンでしたが、松井がメジャーリーグに行った頃から、巨人にスター選手がいなくなって、段々と感心が薄れてきました。その後はメジャーリーグのファンになりました。
今回の日本シリーズは、ソフトバンクと中日の対決になりましたが、秋山監督が以前から好きでしたので、ソフトバンクを応援していました。
最終戦は、結果から見れば3-0という数字になりましたが、実際は9回の中日の最後の打者がアウトになるギリギリまで、中日がいつ逆転してもおかしくないような、緊迫した大接戦だったと思います。
それにしても優勝が決まったあと、秋山監督がマウンドに歩いて行って、選手一人一人と握手をしているうちに、監督の目が潤んできて、ついには男泣きになった時には、私も感動しました。

シリーズ終了後、秋山監督についてのニュースで、次のようなものを見つけました。
|東日本大震災に始まった2011年は秋山監督にも特別な年だった。
|8月10日に母・ミスエさん(享年85)が他界。通夜だけで告別式
|は参列しなかった。闘病中の母に「頑張るけん」と声をかけ、通夜で
|は家族に「母が上から見とる」と、戦いに集中することを誓った。野
|球を始めたのも、大学進学が内定しながらプロのテストを受験したの
|も母の進言。墓前報告は「日本一」だけと決め、ついに果たした。
人生いろいろですが、やはり目標を立てて、その目標に邁進して、そしてやり遂げること。私も秋山監督の100分の1でもよいから、見習って頑張ろうと思います。
久しぶりに素晴らしい試合を観たと思いました。
最近はほとんどテレビは観ないのですが、シリーズが3勝3敗のタイになっていてとても気になっていたので、日曜の夜の中継は、最初から最後まで観ました。
プロ野球は子供の頃から大好きで巨人のファンでしたが、松井がメジャーリーグに行った頃から、巨人にスター選手がいなくなって、段々と感心が薄れてきました。その後はメジャーリーグのファンになりました。
今回の日本シリーズは、ソフトバンクと中日の対決になりましたが、秋山監督が以前から好きでしたので、ソフトバンクを応援していました。
最終戦は、結果から見れば3-0という数字になりましたが、実際は9回の中日の最後の打者がアウトになるギリギリまで、中日がいつ逆転してもおかしくないような、緊迫した大接戦だったと思います。
それにしても優勝が決まったあと、秋山監督がマウンドに歩いて行って、選手一人一人と握手をしているうちに、監督の目が潤んできて、ついには男泣きになった時には、私も感動しました。

シリーズ終了後、秋山監督についてのニュースで、次のようなものを見つけました。
|東日本大震災に始まった2011年は秋山監督にも特別な年だった。
|8月10日に母・ミスエさん(享年85)が他界。通夜だけで告別式
|は参列しなかった。闘病中の母に「頑張るけん」と声をかけ、通夜で
|は家族に「母が上から見とる」と、戦いに集中することを誓った。野
|球を始めたのも、大学進学が内定しながらプロのテストを受験したの
|も母の進言。墓前報告は「日本一」だけと決め、ついに果たした。
人生いろいろですが、やはり目標を立てて、その目標に邁進して、そしてやり遂げること。私も秋山監督の100分の1でもよいから、見習って頑張ろうと思います。
2011年11月20日
夫と踊る
今週から、サンデー特集として、「踊りませんか?」の「夫と踊る」という章を3回に分けてご紹介させて頂きます。これは先週まで連載した「競技ダンスのこと」の続編でもあります。
ご夫婦でダンスを楽しまれておられる方も沢山おられますし、またご夫婦で競技ダンスをされているダンス愛好家の方も沢山おられます。そうでない方達にも、興味ある記事だと思います。
今日はその第一回目です。
|夫と踊る
|
|パートナーが夫の場合、相克はいっそう深まる。家に帰ってもいっしょ
|なのである。喧嘩したからといって、次の練習まで顔を合わせないです
|む、というわけにはいかない。夫婦でやっているから家でも練習できて
|いいわねえ、なんてとんでもない。ダンスをしているがゆえに、私たち
|は離婚の危機(!)を何度も体験した。家ではダンスの話題を避ける、
|というところまでゆき着いた。こんな思いをするなら、ダンスなんてや
|めた方がいいのかもしれない、と何度も思った。
|
|だが、視点を変えてみると、夫婦だったからうまく切り抜けてこられた
|のかもしれない。ダンスのパートナーは替えられるが、そうそう人生の
|パートナーを降りるわけにはいかない。そう思うと、衝突やすれ違いの
|建て直しはスピーディにならざるを得ない。ずるずると諍いを引きずっ
|て生活していたら、とてもやってはいられない。相手をわかろう、はた
|また誤解された態度をなんとかわかってもらおうと、ゴチャゴチャ弁明
|にエネルギーを費やすより、さっさと気持ちにケリをつけて、「次!」
|とページをめくってしまう。強引にそうしないと、引きつった顔で次回
|もダンスを踊ることになる。これではもう悲劇どころか喜劇である。
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第3章 p.78-79から引用)
以前、このブログで、競技ダンスのパートナーを見つけるのは、結婚相手を見つけることより難しいと言われる、というお話をしたことがありますが、その理由の一つが今日の引用箇所に書かれています。
競技ダンスをやろうと思うくらいですから、お互いにダンスが大好きで、また競技ダンスに挑戦しようと思うくらいですから、お互いに負けず嫌いでチャレンジ精神旺盛な性格なのでしょう。
そこに持ってきて、競技会に出てみたものの、なかなか結果が出ない。その結果、お互いに自分はちゃんとやっているのに、結果が良くないのはパートナーのせいでは…となり、いつしかギクシャクした間柄になって、ではパートナーを解消しましょう。となってしまう。
私は競技ダンスは、競技ダンスそのものの難しさよりも、パートナーといかに理解し合って、心を合わせ力を合わせてやっていくかということの方が重要ではないかと思います。
今日はこの辺で。
ご夫婦でダンスを楽しまれておられる方も沢山おられますし、またご夫婦で競技ダンスをされているダンス愛好家の方も沢山おられます。そうでない方達にも、興味ある記事だと思います。
今日はその第一回目です。
|夫と踊る
|
|パートナーが夫の場合、相克はいっそう深まる。家に帰ってもいっしょ
|なのである。喧嘩したからといって、次の練習まで顔を合わせないです
|む、というわけにはいかない。夫婦でやっているから家でも練習できて
|いいわねえ、なんてとんでもない。ダンスをしているがゆえに、私たち
|は離婚の危機(!)を何度も体験した。家ではダンスの話題を避ける、
|というところまでゆき着いた。こんな思いをするなら、ダンスなんてや
|めた方がいいのかもしれない、と何度も思った。
|
|だが、視点を変えてみると、夫婦だったからうまく切り抜けてこられた
|のかもしれない。ダンスのパートナーは替えられるが、そうそう人生の
|パートナーを降りるわけにはいかない。そう思うと、衝突やすれ違いの
|建て直しはスピーディにならざるを得ない。ずるずると諍いを引きずっ
|て生活していたら、とてもやってはいられない。相手をわかろう、はた
|また誤解された態度をなんとかわかってもらおうと、ゴチャゴチャ弁明
|にエネルギーを費やすより、さっさと気持ちにケリをつけて、「次!」
|とページをめくってしまう。強引にそうしないと、引きつった顔で次回
|もダンスを踊ることになる。これではもう悲劇どころか喜劇である。
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第3章 p.78-79から引用)
以前、このブログで、競技ダンスのパートナーを見つけるのは、結婚相手を見つけることより難しいと言われる、というお話をしたことがありますが、その理由の一つが今日の引用箇所に書かれています。
競技ダンスをやろうと思うくらいですから、お互いにダンスが大好きで、また競技ダンスに挑戦しようと思うくらいですから、お互いに負けず嫌いでチャレンジ精神旺盛な性格なのでしょう。
そこに持ってきて、競技会に出てみたものの、なかなか結果が出ない。その結果、お互いに自分はちゃんとやっているのに、結果が良くないのはパートナーのせいでは…となり、いつしかギクシャクした間柄になって、ではパートナーを解消しましょう。となってしまう。
私は競技ダンスは、競技ダンスそのものの難しさよりも、パートナーといかに理解し合って、心を合わせ力を合わせてやっていくかということの方が重要ではないかと思います。
今日はこの辺で。

2011年11月16日
ダンスフェスタの写真
久しぶりにダンスの写真です。
先月10月23日、熊本県立劇場で開催された第17回ダンスフェスタin熊本の写真ができましたので、ご紹介します。
最初の写真は生徒さんとスローフォックスを踊っているものです。
次の赤色っぽい2枚は、生徒さんとパソ・ドブレを踊っている写真です。パソ・ドブレという種目はラテンダンスの中のひとつで、男性は闘牛士のマタドール、女性はフラメンコダンサーをイメージして踊る種目です。
最後の2枚は、私のパートナーのオレンジ先生とクイックステップを踊っているものです。クイックステップは映画「Shall We ダンス?」の中で、役所広司さんが競技会で踊った種目で、チャールストンのようなステップを踊ったり、組んだまま走ったりする軽快な踊りです。





12月にはフェスタのDVDができますので、その動画をYouTubeに載せようかなと
思っています。
では-
先月10月23日、熊本県立劇場で開催された第17回ダンスフェスタin熊本の写真ができましたので、ご紹介します。
最初の写真は生徒さんとスローフォックスを踊っているものです。
次の赤色っぽい2枚は、生徒さんとパソ・ドブレを踊っている写真です。パソ・ドブレという種目はラテンダンスの中のひとつで、男性は闘牛士のマタドール、女性はフラメンコダンサーをイメージして踊る種目です。
最後の2枚は、私のパートナーのオレンジ先生とクイックステップを踊っているものです。クイックステップは映画「Shall We ダンス?」の中で、役所広司さんが競技会で踊った種目で、チャールストンのようなステップを踊ったり、組んだまま走ったりする軽快な踊りです。





12月にはフェスタのDVDができますので、その動画をYouTubeに載せようかなと
思っています。
では-