2011年09月29日
赤い靴 デジタルリマスター・エディション
クラッシックバレーの名作映画、「赤い靴」を観てきました。
1948年初公開のバレー映画の名作「赤い靴」のことは、確か「ザッツ・エンターテインメント」の映画の中で紹介されていたのを観て知っていましたが、今回そのデジタルリマスター・エディションが、電気館で一週間だけ上映されるという情報を聞き、明日がその最終日だったので何とか観てみたいと思って、スケジュールを調整して観に行きました。
感想としては、本当に素晴らしい作品で、思い切って行って良かったと思いました。
ストーリーはオーソドックスなものでしたが、中盤の「赤い靴」の劇場公演のバレエシーンは、とても素晴らしいものでした。また当時の特撮技術があそこまで出来ていたことに驚くくらい、神秘的な映像シーンもありました。
バレエ団の主宰者レルモントフ(アントン・ウォルブルック)が、アラン・ドロンに似ていて、とても格好良かったです。
映画の最初の方のシーンで、レルモントフが、「君にとってバレエは詩だろうが、私にとっては宗教だ」と言うセリフがあって、何事においても、とことん自分の人生を賭けるほどの情熱が必要なんだなと心に刺さり、私も負けないくらいダンスにもっと打ち込もうと思いました。
余談ですが、私自身、7年前から本業のダンスの身体能力のアップと表現力をつけるために、熊本バレエ研究所にクラッシックバレーのレッスンを受けに行っていますが、電気館に入場する時、熊本バレエの伴代表と山田先生に久しぶりにお会いしました。
それ以外にも、10年ぶりくらいにお会いした方も居て、不思議な巡りあわせだなと思ったことでした。
それにしても、映画ってホントにいいですね。
1948年初公開のバレー映画の名作「赤い靴」のことは、確か「ザッツ・エンターテインメント」の映画の中で紹介されていたのを観て知っていましたが、今回そのデジタルリマスター・エディションが、電気館で一週間だけ上映されるという情報を聞き、明日がその最終日だったので何とか観てみたいと思って、スケジュールを調整して観に行きました。
感想としては、本当に素晴らしい作品で、思い切って行って良かったと思いました。
ストーリーはオーソドックスなものでしたが、中盤の「赤い靴」の劇場公演のバレエシーンは、とても素晴らしいものでした。また当時の特撮技術があそこまで出来ていたことに驚くくらい、神秘的な映像シーンもありました。
バレエ団の主宰者レルモントフ(アントン・ウォルブルック)が、アラン・ドロンに似ていて、とても格好良かったです。
映画の最初の方のシーンで、レルモントフが、「君にとってバレエは詩だろうが、私にとっては宗教だ」と言うセリフがあって、何事においても、とことん自分の人生を賭けるほどの情熱が必要なんだなと心に刺さり、私も負けないくらいダンスにもっと打ち込もうと思いました。
余談ですが、私自身、7年前から本業のダンスの身体能力のアップと表現力をつけるために、熊本バレエ研究所にクラッシックバレーのレッスンを受けに行っていますが、電気館に入場する時、熊本バレエの伴代表と山田先生に久しぶりにお会いしました。
それ以外にも、10年ぶりくらいにお会いした方も居て、不思議な巡りあわせだなと思ったことでした。
それにしても、映画ってホントにいいですね。

2011年09月25日
スローフォックスとクイック ダンスミニ知識
今日は、スタンダード種目で、比較的新しい踊りであるスローフォックストロットとクイックステップについて、「踊りませんか?」の本の引用とともにご紹介させて頂きます。
ワルツやタンゴと言えば、ダンスをされていない方も知っておられて、それぞれのダンスのイメージもお持ちだと思いますが、スローフォックストロットとクイックステップ(以下、スローとクイックと略)という種目は、あまり耳慣れないのではないでしょうか。
「踊りませんか?」の本の中では、スローについて下記の様に紹介されています。
|第一章で述べたように、ウィンナーワルツが出会い始めた頃のときめき
|だとしたら、ワルツは愛の成就を、タンゴはその後にやってくる衝突や
|失望や嫉妬を表している。さらにスローフォックスは、争いや衝突を経
|て再び一体感を取り戻したふたりの愛の深まりを表現していると言われ
|る。スローフォックスから感じ取られるひずみのないハーモニーややす
|らぎは、試練を乗り越えた果てにようやく辿り着くことのできる、カッ
|プルのある境地を示しているのかもしれない。
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第4章 p.94から引用)
浅野女史のこの本を読むたびに感じるのですが、私もダンスのプロで、学生時代から通して何十年もダンスに携わり研究してきましたが、浅野さんのダンスへの造詣の深さには、ほとほと感心します。そして浅野さんのダンス観が私のダンス観ととても相通じるものがあり、それもあってこのブログでたびたび紹介させて頂いています。
スローの曲は、比較的テンポのゆっくりした音楽ですので、ダンスパーティでは、スローをまだ知らない人は、ブルースで踊ります。正確に言うと、ブルースはスローよりももっとテンポが遅い曲で、よりしっとりと踊ります。
長くなりますので、今日はこの辺にしますが、しばらくサンデー特集として、10ダンスのそれぞれの種目について、今回のような形でご紹介させて頂こうと思います。きっと面白いものになると思います。
では-
ワルツやタンゴと言えば、ダンスをされていない方も知っておられて、それぞれのダンスのイメージもお持ちだと思いますが、スローフォックストロットとクイックステップ(以下、スローとクイックと略)という種目は、あまり耳慣れないのではないでしょうか。
「踊りませんか?」の本の中では、スローについて下記の様に紹介されています。
|第一章で述べたように、ウィンナーワルツが出会い始めた頃のときめき
|だとしたら、ワルツは愛の成就を、タンゴはその後にやってくる衝突や
|失望や嫉妬を表している。さらにスローフォックスは、争いや衝突を経
|て再び一体感を取り戻したふたりの愛の深まりを表現していると言われ
|る。スローフォックスから感じ取られるひずみのないハーモニーややす
|らぎは、試練を乗り越えた果てにようやく辿り着くことのできる、カッ
|プルのある境地を示しているのかもしれない。
|
|(浅野素女 著「踊りませんか?」第4章 p.94から引用)
浅野女史のこの本を読むたびに感じるのですが、私もダンスのプロで、学生時代から通して何十年もダンスに携わり研究してきましたが、浅野さんのダンスへの造詣の深さには、ほとほと感心します。そして浅野さんのダンス観が私のダンス観ととても相通じるものがあり、それもあってこのブログでたびたび紹介させて頂いています。
スローの曲は、比較的テンポのゆっくりした音楽ですので、ダンスパーティでは、スローをまだ知らない人は、ブルースで踊ります。正確に言うと、ブルースはスローよりももっとテンポが遅い曲で、よりしっとりと踊ります。
長くなりますので、今日はこの辺にしますが、しばらくサンデー特集として、10ダンスのそれぞれの種目について、今回のような形でご紹介させて頂こうと思います。きっと面白いものになると思います。
では-

2011年09月24日
ダンスパーティでのデモの写真
今日は、ダンスパーティでのデモンストレーションの写真をご紹介します。


これは今年の7月に、福岡の某ダンス教室のサマーダンスパーティで、私のパートナーのオレンジさんとクイックステップを踊った時のものです。会場はホテルニューオータニ博多でした。
クイックステップは、映画「Shall We ダンス?」で、役所広司さんが競技会に出た時に踊った種目です。写真で私とオレンジさんの足が、つま先立っていることに気づかれると思いますが、クイックステップは、軽快なテンポの曲に合わせて、飛んだり跳ねたり走ったりする楽しい種目です。
クイックステップの詳しい説明は、また別の機会にさせて頂きたいと思います


これは今年の7月に、福岡の某ダンス教室のサマーダンスパーティで、私のパートナーのオレンジさんとクイックステップを踊った時のものです。会場はホテルニューオータニ博多でした。
クイックステップは、映画「Shall We ダンス?」で、役所広司さんが競技会に出た時に踊った種目です。写真で私とオレンジさんの足が、つま先立っていることに気づかれると思いますが、クイックステップは、軽快なテンポの曲に合わせて、飛んだり跳ねたり走ったりする楽しい種目です。
クイックステップの詳しい説明は、また別の機会にさせて頂きたいと思います
2011年09月20日
ソシアルダンスの夕べ ダンスフェスタ in 熊本
今日はダンスの発表会のご紹介です。
私の所属している教師協会が主催する、年に一度のダンスの発表会が、今年も
来月10月23日の日曜日(夕方6時開演)に熊本県立劇場で開催されます。
第一部がプロアマミックスデモンストレーション(生徒さんと先生の踊り)
第二部がプロフェッショナルデモンストレーション
第三部がフォーメーション(プロによる創作ダンス)
私は第一部で、生徒さんとスローフォックストロットと、パソドブレを踊ります。
生徒さんは先日「ダンスの動画」としてyoutubeでご紹介させて頂いた二人の方です。
第二部では、私のパートナーの先生とクイックステップを踊ります。
第三部のフォーメーションでは、第三幕に登場します。
チケットは地階席が4500円、一階席が4000円です。
チケットに関してのお問い合わせは、下記の私のメールアドレスまでお知らせ下さい。
e-net@kch.biglobe.ne.jp
社交ダンスに興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。お待ちしています。

(昨年のプロフォーメーションの写真です)
私の所属している教師協会が主催する、年に一度のダンスの発表会が、今年も
来月10月23日の日曜日(夕方6時開演)に熊本県立劇場で開催されます。
第一部がプロアマミックスデモンストレーション(生徒さんと先生の踊り)
第二部がプロフェッショナルデモンストレーション
第三部がフォーメーション(プロによる創作ダンス)
私は第一部で、生徒さんとスローフォックストロットと、パソドブレを踊ります。
生徒さんは先日「ダンスの動画」としてyoutubeでご紹介させて頂いた二人の方です。
第二部では、私のパートナーの先生とクイックステップを踊ります。
第三部のフォーメーションでは、第三幕に登場します。
チケットは地階席が4500円、一階席が4000円です。
チケットに関してのお問い合わせは、下記の私のメールアドレスまでお知らせ下さい。
e-net@kch.biglobe.ne.jp
社交ダンスに興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。お待ちしています。

(昨年のプロフォーメーションの写真です)
2011年09月18日
リードとフォロー ダンスの究極(7)
サンデー特集 リードとフォロー ダンスの究極その7です。
今週は、どうやれば自分でしっかりと立つことが出来るのかということについて考えてみたいと思います。
実は、すべての人は自分でキチンと立てています。日常、普通に立って普通に歩いています。これがいざダンスを踊るとなると、緊張して力が入り、バランスを崩してしまうのです。私はレッスンをする時には、しょっちゅう「力を抜いて下さい。力を抜いて。。」と言っています。力が入るということは、バランスを崩した自分の体重を、なんとか支えようとして力が入るということでもあります。
力が入っていない良い状態を自分で体感するための方法としては、一度ジャンプして両足を少し開いて膝を曲げて着地してみる。その時の体勢が一番力が抜けてバランスが取れている状態です。その状態のまま、ダンスを踊るように心がけていると、段々と力が入っていない状態のカンがつかめてきます。
それから、女性の場合、ダンスシューズがハイヒール(5センチ~8センチ)なので、それが原因で前のめりになりやすいことがあります。これを補うためのテクニックは、男性と組んだ時に、膝を若干前に出して立つことです。ちなみに今お話しているのは、モダン種目のことで、ラテン種目は体重が乗った足の膝を伸ばす必要がありますので、こちらはまた別の機会にご紹介させて頂きます。
いずれにしても、パートナーに水のように寄り添うためには、自分自身が自然に立って、全方位姿勢のバランスを保っている必要があります。なぜなら、踊っている間中、次のステップは前進ステップかも知れませんし、後退かも知れませんし、横への移動かも知れません。その全てに対応する立ち方、それを全方位姿勢と言います。
老子の言葉に、「上善は水のごとし。水はよく万物を利して、しかも争わず」(最上の善なるものは、水のようなものである。水はあらゆる万物に利沢を与えて、これを生育せしめているが、水自身は少しも他と競争する考えがない)というものがありますが、ダンスに限らず他のスポーツでも、また色々な面において水のように自然体であることは、人生を生きて行く上でも大切なのではないでしょうか。
7回にわたり、リードとフォローについてのお話をしてきましたが、これから先はもっと技術的なお話になり、これは言葉ではどうしても限界がありますので、このテーマは今回で一応終わりにしたいと思います。
来週は、また他のダンスのテーマを考えておきます。
というところで、今日はこの辺で。
今週は、どうやれば自分でしっかりと立つことが出来るのかということについて考えてみたいと思います。
実は、すべての人は自分でキチンと立てています。日常、普通に立って普通に歩いています。これがいざダンスを踊るとなると、緊張して力が入り、バランスを崩してしまうのです。私はレッスンをする時には、しょっちゅう「力を抜いて下さい。力を抜いて。。」と言っています。力が入るということは、バランスを崩した自分の体重を、なんとか支えようとして力が入るということでもあります。
力が入っていない良い状態を自分で体感するための方法としては、一度ジャンプして両足を少し開いて膝を曲げて着地してみる。その時の体勢が一番力が抜けてバランスが取れている状態です。その状態のまま、ダンスを踊るように心がけていると、段々と力が入っていない状態のカンがつかめてきます。
それから、女性の場合、ダンスシューズがハイヒール(5センチ~8センチ)なので、それが原因で前のめりになりやすいことがあります。これを補うためのテクニックは、男性と組んだ時に、膝を若干前に出して立つことです。ちなみに今お話しているのは、モダン種目のことで、ラテン種目は体重が乗った足の膝を伸ばす必要がありますので、こちらはまた別の機会にご紹介させて頂きます。
いずれにしても、パートナーに水のように寄り添うためには、自分自身が自然に立って、全方位姿勢のバランスを保っている必要があります。なぜなら、踊っている間中、次のステップは前進ステップかも知れませんし、後退かも知れませんし、横への移動かも知れません。その全てに対応する立ち方、それを全方位姿勢と言います。
老子の言葉に、「上善は水のごとし。水はよく万物を利して、しかも争わず」(最上の善なるものは、水のようなものである。水はあらゆる万物に利沢を与えて、これを生育せしめているが、水自身は少しも他と競争する考えがない)というものがありますが、ダンスに限らず他のスポーツでも、また色々な面において水のように自然体であることは、人生を生きて行く上でも大切なのではないでしょうか。
7回にわたり、リードとフォローについてのお話をしてきましたが、これから先はもっと技術的なお話になり、これは言葉ではどうしても限界がありますので、このテーマは今回で一応終わりにしたいと思います。
来週は、また他のダンスのテーマを考えておきます。
というところで、今日はこの辺で。
