2016年06月26日

天才とは何ぞや、勤勉是なり

皆さん、こんにちは。

余震がおさまって来たかと思えば、今度は連日の大雨や雷。正直、いい加減にしてくれと言いたい気分になりますが、大自然相手ではどうにもなりませんね。

今日も気分転換に、久しぶりに読んだ本からのご紹介です。書名は「わが処世の秘訣」で著者は本多静六氏です。と言ってもご存じないかたが多いかも知れません。著者については、ウェブで下記のように紹介されています。

 ☆本多静六のプロフィール
 本多静六(ほんだ せいろく/1866年8月11日-1952年1月29日/)
 日本の林学者、投資家、作家。東京帝国大学(のちの東京大学)教授。
 薄給の大学教授でありながら億万長者になった人物。専門は林学。作家
 ・コラムニストとしても活躍し、科学や学問を一般人にも分かりやすく
 紹介する著作を370冊以上執筆した。

今日ご紹介する「わが処世の秘訣」の本は、4月の地震のとき私の書斎の本箱が倒れてきて大散乱し、その本の山の中から出てきた懐かしい本の一冊です。裏表紙をみたら(昭和53年7月25日 初版発行)となっていたので、私は記念すべき初版を購入していたことが分かりました。前置きはこのくらいにして、私が印象に残っている箇所を、下記に引用させていただきます。

 「学生時代に幾何、代数が45点ずつ、5点不足で落第。その後幾何など一千題の問題集
 を 三週間でやり抜き、 次の学期から満点つづき、落第したほど不得手な幾何学が私の
 道楽になってしまった。幾何の先生から、お前は幾何の天才だから、授業に出ないでよろ
 しいといわれた。そのとき私は、ナーンダ、天才とは努力のことだと自覚したが、ゲーテの
 天才論に”天才とは何ぞや、勤勉是なり”とあった。
 とにかく、このときの自覚、すなわち一生懸命勉強すれば、人並み以上の者になれるとい
 う自覚が、自己暗示となり、後に大した幸福を与えた」

本の表紙裏の著者略歴には、上記のことに関連して次のように紹介されています。

慶応二年、埼玉県に生まれる。11歳で父を失い、百姓や米つきをしながら苦学、19歳で東京山林学校(東京大学農学部の前身)に入学、第一期試験に落第して悲観、古井戸に身を投じたが死にきれず、思い直して決死的な勉強の結果、最優等で銀時計を授与された。これで”何事も努力次第で成功する”という自信を得、働学併進を趣味とする人生観を得る。


人生の達人と言われる人も、人生に悲観して古井戸に身を投じたりしたことがあるのだと知ると、人間誰でもそんなに違いはなく、勝負の分かれ目は、やはり努力に尽きるのだなと思います。果たして自分は自分の人生の夢や目標に向かって、「決死的な努力」をしているだろうか、とあらためて思いました。

そんなことで、今週も頑張ります p(^^)q。







  


Posted by きのちゃん at 00:41Comments(0)その他

2016年06月19日

ショパンのノクターン

皆さん、こんにちは。

先週のブログに、

 >お陰様で余震もだいぶ少なくなって、熊本の街にも普通の生活が戻ってきました。
 >けれど気象庁の発表によると、まだ終わったわけではなくて、向こう一ヶ月以内に
 >震度5や6の揺れがある可能性もある、いうことでした。

と書いたところ、早速日曜日の夜に八代で震度5の地震があり、そのあと今度こそおさまったかと思って油断していたら、さきほど(6/18日夜)熊本市に震度4の地震がありました。でもあまり気にしていてもしようがないので、今日は気分転換に私のお気に入りの歌をご紹介させて頂きます。

曲は「ショパンのノクターン」で、映画「愛情物語」(原題THE EDDY DUCHIN STORY)のメインテーマとしても有名です。映画も観ましたが、とても感動的なものでした。インターネット上の映画サイトの解説には下記のように紹介されています。

不世出と言われた名ピアニスト、エディ・デューチンの伝記物語。音楽家としての華々しい成功だけでなく、愛妻の死、新しい恋人とのほろ苦い恋、そして息子との心の葛藤など、人間として苦悩に満ちた生涯を送った男の感動的な人間ドラマに仕上がっている。

仕事や日常に疲れたとき、フッと心安らぐ名曲です。良かったらどうぞ。

ショパンのノクターン(映画「愛情物語」より)
https://www.youtube.com/watch?v=s7mhWMC0QKs





  


Posted by きのちゃん at 00:01Comments(0)My Favorite Songs

2016年06月12日

揺れやすい地盤

こんにちは。

昨日(6月11日)は、こちら熊本は32.6度まで気温が上がって、全国で6番目の暑さだったそうです。熊本地震から早くも2ヶ月が過ぎようとしていますが、時間の感覚や季節の感覚が薄れていたためか、気がついたら夏になっていたという感じです。

お陰様で余震もだいぶ少なくなって、熊本の街にも普通の生活が戻ってきました。けれど気象庁の発表によると、まだ終わったわけではなくて、向こう一ヶ月以内に震度5や6の揺れがある可能性もある、いうことでした。

今日ある人から、自分の住んでいる地盤が、地震などの場合にどれほど揺れやすいかを調べられるサイトがあると聞いたので、早速私の自宅を調べてみました。その結果判定は、目安 0~2.5(大きい方が揺れやすい)のなかで 2.25「特に揺れやすい」の数値が出て、そうだったんだ、と思いました。住所を入力するだけで簡単に分かります。皆さんも良かったらどうぞ。

 揺れやすい地盤
 http://www.asahi.com/special/saigai_jiban/

「最善を願い、最悪に備えろ」という言葉もあります。これは何にでも言えることだと思います。人生何が起こるか分からないということを、今回しみじみと知らされました。今回の経験を糧にして、これからの残された人生を充実したものにしていきたいと思っているこの頃です。

ではまた来週。

  


Posted by きのちゃん at 00:01Comments(0)つれづれ日記

2016年06月05日

素直な心 / 松下幸之助

皆さん、こんにちは。

最初に地震のその後ですが、先週の前半一日に数回くらいしか揺れなくなって、ようやく収まったかと思ったのですが、週末にまた震度3やら2が何度もおきて一日に10回以上余震が来ました。以前にも書きましたが、これから当分この調子で余震が続くことを覚悟した方が良さそうです。

さて、今日は最近読んでいる松下幸之助氏の本からのご紹介です。松下氏の本は、私が大学生の頃から愛読していて、主な著書はだいたい読破しました。先日ふとネットで、松下氏の秘書的な仕事をされた方の著書が紹介されていて目に止まり、興味を持って取り寄せました。内容は、著者の方が長年松下氏のもとで仕事をして、その時松下氏が言われたこと、されたことで心に残っていることをまとめたものです。その本の前書きに、「最近また松下氏の書物が読まれるようになったのは、世の中の情勢からでしょう」と書かれていました。その中からピンと来た箇所を下記にご紹介させて頂きます。

 ☆素直な心は神の知恵

 「素直な心になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明にします」と、こういうことを
 言うてるわけですわ。素直になれば、ものの実相がわかる。色眼鏡で見ない、とらわれた
 心で見ないから、みなよくわかるだろうと。赤い色は赤く見える、黒いものは黒く見える。
 まあ本質がわかる。そういう心を養っていくと、正しくものを見られる。したがって賢くなり、
 聡明になってくる。聡明の極致は英知というか、その上は神知、神の知恵ですな。素直な
 心になれば、次には神の知恵になるという考え方をぼくはもっているんですよ。
                                           ( 松下幸之助 )

内容的には当たり前のことで、また禅問答みたいな感じがしますが、物事の本質を捉えて行動するには、とらわれの心を捨てて、素直な心になることが必要だ。と言われているような気がしました。

今回の地震で、人生で大切なものは何かということを知らされたような気がします。その時、この「素直な心になりましょう」という松下氏の言葉が、数十年ぶりに心に染みてきました。

ではまた来週。


  


Posted by きのちゃん at 09:15Comments(0)その他