2011年09月11日

リードとフォロー ダンスの究極(6)

サンデー特集 リードとフォロー ダンスの究極その6です。

いよいよ今週は、どうやれば液体のようになることができて、風のようにパートナーに寄り添って踊ることができるのか、その方法について考えてみたいと思います。

私はレッスンで踊っている時、「力を抜いて、何もしないで…」と、言うことがあります。

そうすると、時には積極的な生徒さんは、「ダンスって女性は何もしてはいけないんですか?そんな主体性のない踊りは私はあまり好きではありません」と言われる方もおられます。

実は、そうではないのです。ここが一番肝心なところなのですが、液体のようになり、風のように寄り添うためには、先ずは自分がしっかりと自立して立つことができなければいけないのです。つまり主体性を持つ必要があります。

自分でキチンと立てて、自分をしっかりとコントロールできて初めて、目の前にいるパートナーに、風のように寄り添うことができるのです。

これはダンスに限らず、人と人との人間関係にも共通することだと思うのですが、お互いが、自分というものをしっかりと持っている人同士のおつきあいは長続きできますが、どちらかが相手に頼ってばかりいる関係というものは、長続きしません。

ダンスも、男性が女性を抱え込んでおなかの上に乗っけた状態で踊ったり、女性が男性のホールドにしがみついて、ぶら下がって踊っているような状態では、お互いに疲れますし、見た目も良くありません。

男性や女性が力んで、男性は女性を振り回したり、女性は男性のリードを無視して自分で踊っているときには、実は自分のバランスを崩してしまって、前のめりの立ち方になっていたり、のけぞって踊っていたりしているのです。

先ずは男性も女性も、自分でしっかりと立てること。換言すれば自立できていること。これが女性は風のようにパートナーに寄り添い、男性はパートナーを、ガラス細工を扱うようにソフトにリードするために最も重要なことなのです。

では、どうやれば自分でしっかりと立つことが出来るのか、このことについて、来週は具体的な技術論もふまえて考えてみたいと思います。

というところで、今日はこの辺で。


  


Posted by きのちゃん at 00:03Comments(4)ダンス上達のコツ