2011年09月18日
リードとフォロー ダンスの究極(7)
サンデー特集 リードとフォロー ダンスの究極その7です。
今週は、どうやれば自分でしっかりと立つことが出来るのかということについて考えてみたいと思います。
実は、すべての人は自分でキチンと立てています。日常、普通に立って普通に歩いています。これがいざダンスを踊るとなると、緊張して力が入り、バランスを崩してしまうのです。私はレッスンをする時には、しょっちゅう「力を抜いて下さい。力を抜いて。。」と言っています。力が入るということは、バランスを崩した自分の体重を、なんとか支えようとして力が入るということでもあります。
力が入っていない良い状態を自分で体感するための方法としては、一度ジャンプして両足を少し開いて膝を曲げて着地してみる。その時の体勢が一番力が抜けてバランスが取れている状態です。その状態のまま、ダンスを踊るように心がけていると、段々と力が入っていない状態のカンがつかめてきます。
それから、女性の場合、ダンスシューズがハイヒール(5センチ~8センチ)なので、それが原因で前のめりになりやすいことがあります。これを補うためのテクニックは、男性と組んだ時に、膝を若干前に出して立つことです。ちなみに今お話しているのは、モダン種目のことで、ラテン種目は体重が乗った足の膝を伸ばす必要がありますので、こちらはまた別の機会にご紹介させて頂きます。
いずれにしても、パートナーに水のように寄り添うためには、自分自身が自然に立って、全方位姿勢のバランスを保っている必要があります。なぜなら、踊っている間中、次のステップは前進ステップかも知れませんし、後退かも知れませんし、横への移動かも知れません。その全てに対応する立ち方、それを全方位姿勢と言います。
老子の言葉に、「上善は水のごとし。水はよく万物を利して、しかも争わず」(最上の善なるものは、水のようなものである。水はあらゆる万物に利沢を与えて、これを生育せしめているが、水自身は少しも他と競争する考えがない)というものがありますが、ダンスに限らず他のスポーツでも、また色々な面において水のように自然体であることは、人生を生きて行く上でも大切なのではないでしょうか。
7回にわたり、リードとフォローについてのお話をしてきましたが、これから先はもっと技術的なお話になり、これは言葉ではどうしても限界がありますので、このテーマは今回で一応終わりにしたいと思います。
来週は、また他のダンスのテーマを考えておきます。
というところで、今日はこの辺で。
今週は、どうやれば自分でしっかりと立つことが出来るのかということについて考えてみたいと思います。
実は、すべての人は自分でキチンと立てています。日常、普通に立って普通に歩いています。これがいざダンスを踊るとなると、緊張して力が入り、バランスを崩してしまうのです。私はレッスンをする時には、しょっちゅう「力を抜いて下さい。力を抜いて。。」と言っています。力が入るということは、バランスを崩した自分の体重を、なんとか支えようとして力が入るということでもあります。
力が入っていない良い状態を自分で体感するための方法としては、一度ジャンプして両足を少し開いて膝を曲げて着地してみる。その時の体勢が一番力が抜けてバランスが取れている状態です。その状態のまま、ダンスを踊るように心がけていると、段々と力が入っていない状態のカンがつかめてきます。
それから、女性の場合、ダンスシューズがハイヒール(5センチ~8センチ)なので、それが原因で前のめりになりやすいことがあります。これを補うためのテクニックは、男性と組んだ時に、膝を若干前に出して立つことです。ちなみに今お話しているのは、モダン種目のことで、ラテン種目は体重が乗った足の膝を伸ばす必要がありますので、こちらはまた別の機会にご紹介させて頂きます。
いずれにしても、パートナーに水のように寄り添うためには、自分自身が自然に立って、全方位姿勢のバランスを保っている必要があります。なぜなら、踊っている間中、次のステップは前進ステップかも知れませんし、後退かも知れませんし、横への移動かも知れません。その全てに対応する立ち方、それを全方位姿勢と言います。
老子の言葉に、「上善は水のごとし。水はよく万物を利して、しかも争わず」(最上の善なるものは、水のようなものである。水はあらゆる万物に利沢を与えて、これを生育せしめているが、水自身は少しも他と競争する考えがない)というものがありますが、ダンスに限らず他のスポーツでも、また色々な面において水のように自然体であることは、人生を生きて行く上でも大切なのではないでしょうか。
7回にわたり、リードとフォローについてのお話をしてきましたが、これから先はもっと技術的なお話になり、これは言葉ではどうしても限界がありますので、このテーマは今回で一応終わりにしたいと思います。
来週は、また他のダンスのテーマを考えておきます。
というところで、今日はこの辺で。
