2017年05月28日

幸福論 ヒルティ

こんにちは。

今日のタイトルは「幸福論」で、著者はスイスの哲学者のカール・ヒルティという人です。また堅苦しいテーマだなぁと感じられたかも知れませんね。けれど内容は決してそんなことはありません。読まれた方も、きっと何か感じられることがあると思います。

3月26日のブログでご紹介した、森信三氏の「修身教授録」の中で、森氏が「ヒルティの『幸福論』は有名な書物ですから、諸君らもそのうち是非一読されるがよいと思います」と紹介されていて、森氏ほどの人が紹介するのだからと、アマゾンで取り寄せて読んでみたところ(まだ少ししか読んでいませんが)、正直その素晴らしさに驚嘆しました。森氏が全日本級の偉人であれば、ヒルティ氏は世界級の歴史的偉人だと感じました。ヒルティ氏については、ウェブで下記のように紹介されています。

☆カール・ヒルティ(Carl Hilty、1833年2月28日 - 1909年10月12日)は、スイスの哲学者であり、法学者、著名な作家としても知られる。日本では『幸福論』、『眠られぬ夜のために』の著者として有名。敬虔なクリスチャンとして、人生、人間、神、死、愛などの主題について含蓄深い思想書を著した。(ウィキペディアより)

前書きが長くなりました。では私が心ひかれた下りをご紹介させて頂きます。

仕事にも、あらゆる技術と同じく、そのこつがあり、それをのみこめば、仕事はずっと楽になる。仕事をする気になることだけではなく、仕事が出来るということも、決して簡単なことではないが、多くの人はそれを知らない。

(一)障害にうちかつための第一歩は、その障害を知ることである。仕事ができるのを妨げるのは、主として怠惰である。ひとは誰でも生まれつき怠惰なものだ。感覚的に受動的な通常の状態からぬけ出すためには、常に努力を必要とする。善事にたいして怠惰であるということが、われわれの本来の根本的な欠点である。それだから、生まれつき働き好きな人間などありはしない。その性質や気質の上から、いくぶん活溌者があるだけである。最も活溌な人でも、その天性に従うならば、仕事よりもほかのことで楽しむ方を喜ぶ。勤勉は、感覚的な怠惰よりも一層強い動機がなければ生まれるものではない。

  (ヒルティ著 草間平作訳:「幸福論」p21-22から引用)

長くなりそうだったので、今日は前半だけご紹介しました。
「幸福論」というタイトルだけ聞くと、観念的な内容を連想しますが、ヒルティの幸福論はとても実用的です。私は子供の頃から身体が強い方ではなくて、季節の変わり目には必ず風邪をひくような体質で、そのために平素は気力が低調で、試験勉強などは直前になって切羽詰まらないとやらない、一夜漬けタイプでした。で、そのことでどこか自分に対して引け目のようなものを持っていました。

それがこの歳になって、「善事にたいして怠惰であるということが、われわれの本来の根本的な欠点である」ということを知り、大なり小なり誰でもそういうものだったのだと、大変遅ればせながら分かった次第です。続きはまた来週書かせて頂きます。


幸福論 ヒルティ



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Posted by きのちゃん at 00:06│Comments(0)夢の実現
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