2011年08月23日

エロスの源泉 ルンバ(3)

「エロスの源泉 ルンバ」編、その3です。


|ダンスはこうしていのちを活性化する。

|ダンスはありとあらゆる感覚と肉体を総動員して、非日常を「生きる」
|行為だと言える。生きるということは、相手の体温を感じ、汗の匂いを
|吸い込むということだ。実際に自分のからだを通して経験し、「生きら
|れた」ものであるからこそ、ダンスは硬直した日常にスパイスのような
|役割を果たし、しかもそれだけに留まらず、日常をじわじわと内側から
|変えてゆく力を発揮するのだ。

|最初はおそるおそるだが、徐々に、自分を演出することに抵抗がなくな
|ってくる。そう、ダンスはイメージを生きる作業なのだ。男というイメー
|ジ。女というイメージ。一見、型に嵌ったイメージのようだが、時代と
|文化の混淆を経て洗練されたそれぞれのダンスの表現には、男女がこの世
|にある限り消えることのないエロスのエッセンスが詰まっている。それ
|に触発されて、自分の中の何かが動き出す。その先に何があるのだろう
|と戸惑いながらも、追わずにはいられない。まさにルンバは、そんな探
|求の旅にぴったりの踊りである。

|(浅野素女 著「踊りませんか?」第5章 エロスの源泉 ルンバ から引用)


私の感想ですが、それにしても著者の浅野女史は、ダンスを本当に身体で理解して来られたのだなと思います。

ダンスは一人だけのものではなく、すべての人のものですから、100人ダンス愛好家の方がおられたら、100通りのダンス観があって良いと私は思っています。

ダンスには、パーティダンスや、競技会に出て技を競う競技ダンスもありますし、発表会で踊るデモンストレーションダンスもあり、それぞれの人達がそれぞれの目標を持って取り組めば良いのです。

いずれにしても、ダンスは奥が深いですので、最初はパーティでちょっと踊れたら、というくらいの軽い気持ちで始められて、そのウチその奥の深さと魅力に段々と気がついていく、そんな時に、私が少しでもお手伝いできればと願っています。

浅野女史の「踊りませんか?」という本は、何も超過激タイトルものばかりではなく、というより、ほとんどは、いちダンス愛好家から見た普通のダンス探求の旅が書かれています。

私のダンス観と相通じるところが多いので、これからも時々ご紹介させて頂こうと思っています。

というところで、今日はこの辺で。



エロスの源泉 ルンバ(3)


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Posted by きのちゃん at 23:27│Comments(0)ダンスの魅力
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