2014年07月13日

リレーの補欠

こんにちは。

大型台風が通り過ぎましたが、皆さん被害などありませんでしたでしょうか。お見舞い申し上げます。こちらは幸いそれてくれて、ほとんど影響はありませんでした。

さて先週のブログに、小学校の大同窓会があったことを書きましたが、今日は小学校の時の思い出話です。

私は短距離が得意で運動会などではリレーの選手をすることが多かったです。で、私が6年生の時、市内の小学校対抗のリレー大会があって、私の小学校も参加することになり、4人の代表を選ぶ為に50メートル走の記録会がありました。その結果私は学年で5番目だったので、補欠に選ばれました。

その日家に帰って、父に「今度小学校対抗リレー大会があって、僕が補欠に選ばれた」ということを伝えると、父は「なんだ、補欠か。代表に選ばれないとつまらん」と、横を向いて言いました。

私はがっかりして、その夜自分なりに考えて、翌日体育の担当先生だった1組の先生(私は2組でした)のところに行って、「今度のリレー大会ですが、出ません」と伝えました。

するとその先生は、目を大きく開いて、「どうしてだ。木下」と尋ねてきました。私は最初は、ぐずぐずしていたのですが、「補欠だから・・・」とようやく答えたところその先生は、ぐずぐず下を向いていた私の顔と目をまっすぐ見つめて、「木下、おまえな、補欠というのはとっても大切な役目なんだぞ。もし正選手に何かあって、急に当日出られなくなった時には、補欠選手が出ないといけないんだ。もし補欠選手がいなければ、チームは参加できなくなってしまうんだ。補欠というのは正選手と同じように、とても大切なんだぞ」と、言われました。

それで私はぐずぐずしながらも、先生にそれ以上逆らうことができずに、そのまま補欠で参加することになりました。

そしたら、どうでしょう。当日ぐずぐずしながらも競技場に行ったところ、正選手の一人が急に病気になって欠席して、私が急遽出場することになったのです。

結果は、さすがに他校の選手達も飛ぶように走る生徒ばかりで、ウチの学校は予選3位くらいで、決勝には進むことができませんでした。けれどそんなことよりも、体育の先生が言われたことが現実となったことに、私は強い印象を受けました。その先生は、当日私が急遽出場することになっても、顔色一つ変えることなく、そのことに一言も触れることもなく、そのまま何事もなく大会は終わりました。

あれから数十年の月日が流れ、その時のことを昨日のことのように懐かしく思い出します。





  


Posted by きのちゃん at 00:01Comments(0)つれづれ日記