2011年10月30日

競技ダンスのこと

今週のサンデー特集から、競技ダンスというものについて取り上げていきたいと思います。

特にダンスの種類と定められている訳ではないのですが、社交ダンスには、ダンスパーティやダンスホールで踊られるパーティダンスや、ダンスの競技会に出て技を競う競技ダンス。そして先日の発表会などで踊るデモンストレーションダンスというものがあります。

この競技ダンスのことについて、「踊りませんか?」の本の中でも、著者の競技ダンスの体験談が詳しく述べられていて興味深いので、何回かに分けてご紹介したいと思います。

|競技会を目ざすとは?

|男女の相克といえば、ダンスそのものが相克を生む場合もある。競技会
|などに手を染めたら、たちまち葛藤の渦に巻き込まれることになるやも
|しれない。ましてや相手が私生活上でもパートナーである場合、事態は
|いっそう複雑かつ深刻になる。幸か不幸か、私はどちらも体験した。

|最初は楽しい、楽しい、で幸せである。この曲は何だろう、とテン・ダ
|ンスを聴き分け、見分けるだけでも楽しい。パーティ・ダンスの基礎が
|踊れるようになる頃には、背筋がぴんと伸びてくる。おなかのまわりも
|なんとなく引き締まってくる。モダンでは、特に女性は後退する動きが
|多い。日常の生活の中で、大きな歩幅で後退するなどということはほと
|んどないので、これが案外、脳の刺激になっていいらしい。背中を丸め
|て後ろ歩きしたら見られたものではない。無理やり背筋も伸びてくると
|いうものだ。

|(浅野素女 著「踊りませんか?」第3章 p.74から引用)

著者は、「幸か不幸か、競技ダンスのパートナーがご主人だった」という意味のことを書かれていますが、競技ダンスのパートナーを捜すのは、人生のパートナーを捜すよりも難しいと言われています。この辺のことは、今回の特集記事を読み進んでいくと、段々と分かって頂けると思います。

私は大学時代に2年間ほど競技ダンスをやりましたが、その時の恩師から、「木下はパートナーには恵まれんなぁ」と同情されたことを覚えています。

それから数十年の時を経て、現在はとても良きダンスのパートナーに恵まれて、大変幸せに思っています。待てば海路の日和ありと言ったところでしょうか。

長くなりましたので、今日はこの辺で。





  


Posted by きのちゃん at 00:01Comments(0)ダンスの魅力

2011年10月26日

心の筋トレとストレッチ

先週の10月20日に、「気合いの筋トレとストレッチ」という記事を投稿しましたが、今日はその続編です。

|決して好きでやっているわけではないけれども、自分の高い目的の為
|に実行する、これは筋トレやストレッチだけにとどまらず、他のこと
|にも当てはまるのではないかと、最近思うようになりました。

筋トレやストレッチをやるとき、現実的な問題として、痛みや疲れといった、肉体的にかなりきつい状態があります。

例えば、筋トレのひとつとして、私は5キロのダンベルを両手に持って合計10キロのダンベル上げ200回を、このところずっと毎日やってきました。最初の100回くらいまでは良いのですが、150回あたりからは、本当に両腕がくたくたになってきて、痛みも出てきます。しかし、そこで、「ここで止めてしまったら、何にもならない!」と気合いを入れて最後までやります。

ストレッチの一つとして、開脚してあごをつけるストレッチを毎朝していますが、朝ですから身体はまだ冷えていて、そう簡単には両足は開きません。それで少しずつ少しずつ左右に上体を揺らしながら開いていきます。それでも最後のあたりは、股のあたりに痛みが出てきます。無理をして痛めてもいけませんし、それこそ慎重にストレッチをやる必要があります。

けれどもこのような、きつさや痛みを我慢して毎日継続してきたからこそ、筋力や身体の柔軟さが自分のものとなり、それが先日のダンスフェスタの舞台で、自分なりの踊りができたことに繋がったと思います。

いくら技術的に正しいものを持っていても、それを表現できる身体を持っていなければ、人に感動を与える踊りを踊ることはできないでしょう。

前置きが長くなりましたが、人生を生きていく上で大切なこと、重要なことは、良書を読むことで知識として得ることはできます。しかしそれを実際に、自分の生き方として生かして生きていく為には、実は日々の小さな積み重ねの実践が必要ではないか。

それも、筋トレやストレッチと同じような、心の痛みや辛さといったものから逃げることなく、気合いで立ち向かっていくことが必要ではないかと思いました。

例えば、人から裏切られたと感じたり、誤解されたと感じたり、ついてないと感じたりして、自分の心が傷つけられたと思ったとき、それを怒りとして表すことは簡単です。しかしそんな時こそ、良書を読んで学んだことを思いだし、それを教訓として自分の成長の糧としていく。そんな生き方が大切ではないかと思います。

それを、心の筋トレとストレッチと呼んで良いのではと思いました。

ダンスフェスタも無事終わりました。また次なる目標に向かって、頑張っていきたいと思います。




  


Posted by きのちゃん at 22:49Comments(0)つれづれ日記

2011年10月24日

ダンスフェスタ in 熊本のお礼

昨夜は、熊本県立劇場演劇ホールで、「第17回ダンスフェスタ in 熊本~ソシアルダンスの夕べ」があり、お陰様で成功裏に終えることができました。

このブログの読者の方達からも沢山ご来場頂き、また大きなご声援を頂き、心から感謝しています。

第1部の生徒さんとのミックスデモでは、お二人の生徒さんは本番をしっかりと落ち着いて踊られて、大きな拍手を頂きました。

第2部と第3部のプロのソロデモとフォーメーションも、無事終えることができてホッとしています。

これからも生徒さんと一緒になり、より良いダンスを求めて技術を磨いて行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

取り急ぎ御礼まで。


  


Posted by きのちゃん at 08:27Comments(2)その他

2011年10月23日

困った人たち(その3)


今日は、「困った人たち」のまとめです。

|五つ目は、進歩願望ゼロタイプ。毎回練習やパーティには出てくるのだ
|けれど、努力というものをいっさいしない。楽しみでやっているのだか
|らそれでもよさそうなものだが、自分を変えることを拒否して、ひたす
|ら自分勝手流を貫く。これもまたいい迷惑である。

|私が「困った人たち」と呼ぶ典型は以上の通りである。実は、下手をす
|ると気づかないうちに自分もそうなっているという自戒を込めて書いて
|いるのである。

|相手に頼りすぎず、相手を否定せず、しかも忍耐強く、自分には厳しく、
|謙虚に伸びてゆくことを目指す……ああ、ふたりの美しいハーモニーに
|至る道はなんと厳しく長いのだろう。

|(浅野素女 著「踊りませんか?」第4章 p.94-96から引用)

最後の、「ああ、ふたりの美しいハーモニーに至る道は…」のところは、つい苦笑してしまいそうですが、ダンスにとことん打ち込んで、その道を究めようとしている身には、よく理解できます。

英語のイディオムに、easy come easy goというものがありますが、たやすく手に入るものは、たやすくまた手元を去っていくもの。本当に価値のあるものは、なかなか簡単には手に入らないものです。だからこそ、価値があり、苦労をして自分のものにしたからこそ、そのことを人々は賞賛してくれるのでしょう。

私も生ある限り、毎日一歩ずつよりよいダンスを目指して、これからも努力していこうと思っています。

というところで、今日はこの辺で。


  


Posted by きのちゃん at 00:01Comments(0)ダンスのマナー

2011年10月20日

気合いの筋トレとストレッチ

7月20日のブログに「筋トレとストレッチを楽しみに」という記事を投稿しましたが、今日はその姉妹編です。

今週の日曜日、いよいよ一年で最も大きなイベント「ダンスフェスタ in 熊本」が県立劇場で開催されます。出場される生徒さんにとっては、「一生に一度の大舞台」と、緊張と期待に心を膨らませておられる時期です。

私にとっても、そのような生徒さんの大舞台のお相手をさせて頂くのですから、自分自身の体調を最高に持っていく責任があります。それで、この時期は通常よりもより熱心に、より丁寧に筋トレとストレッチをします。

7月20日の記事にも書きましたが、筋トレとストレッチを継続することは実は結構大変で、強い意志と目的意識がなければ、なかなか出来ることではありません。始める前には、いつも一旦座り込んで、さぁ、今日もやるぞ!と、自分に言い聞かせて、気持ちを高めます。

時には、今日は少し疲れているからとか、あまり無理をしてもいけないのではとか、いう弱気や言い訳がわき起こりそうになりますが、そんな時こそ、いや、ここで休んだら、また後戻りしてしまう。怠け心に負けてはいけない!と言い聞かせて始めます。

始めたあとも、途中できつくなったり、ストレッチの開脚では痛かったりしますが、そこでも、この努力をやることでフェスタで良い舞台を務めることができるのだから、と自分に言い聞かせながらやります。

ワンセットを全部やると30分くらいになりますが、やったあとは、身体がほぐれて軽くなり、自分の身体を自由にコントロールできる感覚が生まれます。

決して好きでやっているわけではないけれども、自分の高い目的の為に実行する、これは筋トレやストレッチだけにとどまらず、他のことにも当てはまるのではないかと、最近思うようになりました。

フェスタ本番まで、あと3日。頑張ります!

  


Posted by きのちゃん at 11:35Comments(4)つれづれ日記