2011年08月14日

リードとフォロー ダンスの究極(2)

さて、先週に引き続き今週の日曜日も、リードとフォローについてのお話です。しばらくは毎週日曜日を、このテーマに充てていきたいと思っています。

ダンスはステップではない、なんて言っても、そもそもステップを知らなきゃ踊りようがないではないの、という声が聞こえて来そうですが、それはその通りです。

大切なことは、ステップを覚えながらも、同時に常にリードとフォローのことを考えるということなのです。

それが、男性も女性も、先ずはステップを覚えなくてはという気持ちが強くなりすぎて、目の前のパートナーのことを忘れてしまうことが問題なのです。

リードとフォローの大切さを、最初の最初に徹底的に頭と身体に染み込ませておかないと、ステップだけを覚えて、そのまま年月が経つと、男性は「俺について来い」ダンスになり、女性は「自分勝手に踊る」ダンスになってしまうのです。

男女とも一旦このダンスが身についてしまうと、パーティに行っても、なかなか気持ちよく踊れる相手が見つからず、男性は女性を誘っても断られることが多く、女性は男性から誘われる機会が少なくて、いわゆるパーティの壁の花になってしまいます。

私はたまたま大学時代に最初にダンスを教えて頂いた恩師の先生が、その大切さを教えて下さったので、それが当然のことだと思っていました。ところが卒業して上京し、外のダンスの世界に入った時、どうもこのことが忘れられている、それどころか、ほとんどの人が気がついていないことを知りました。

10年前にプロになろうと決心し、今こうやってダンス教室をやっているのは、一人でも多くのダンス愛好家の人達に、このダンスの真の魅力をお伝えしたいと思っているからです。

来週は、ではどうやればこのリードとフォローのコツがつかめるか、ということに触れてみたいと思います。

長くなりましたので、今日はこの辺で。


  


Posted by きのちゃん at 00:26Comments(2)ダンス上達のコツ