2011年08月21日

リードとフォロー ダンスの究極(3)

サンデー特集「リードとフォロー ダンスの究極」その3です。

さて、ではそんなに大切なリードとフォローは、どうやったら身につくの?ということについて、今日は考えてみたいと思います。

私はこのことについて、いつも生徒さんにこうお話します。

男性の生徒さんには、「パートナーの女性はガラス細工のようなものだと思って下さい。手荒に扱ったら壊れてしまいますよ」

そして女性の生徒さんには、「自分がまるで液体のようになったと思って、リーダーに風のように寄り添って踊って下さい」と。

ちなみに、ダンス用語でカップルを組んだ時の男性をリーダーと呼び、女性をパートナーと呼びます。ただしこれは日本だけで、欧米ではどちらもパートナーと呼ぶようです。

話がそれましたが、人間の動きというものは、それに先駆けて「思い」というものがあり、その思いが行動に表れます。大切なことは、ダンスはまず二人で踊るものだということを、言葉だけでなくしっかりと心で理解して、お互いに、どうあれば目の前のパートナーに気持ち良く接することができるだろうかと考えることです。

もう少し具体的にご説明すると、お互いに相手の重心をいつも感じていること。感じようとすることが大切です。

私はレッスンをする時に、良く目を閉じたままレッスンすることがあります。そしてその状態で、生徒さんに、このステップは今は重心は右足でなくて左足です、とか、もっと背筋を伸ばして、とか、時には、頭が中央に寄ってきています、もっと左側に持っていってとか言うので、生徒さんは「目をつぶっているのに良く分かりますね」と不思議そうに言われます。

男性は女性と組んだ時には、ホールドを通して女性がいまどのような状態にあるのか、目をつぶっていても目に見えるようでなければ、女性をキチンとリードすることは出来ません。

難しいと言えば難しいかも知れませんが、先ずはそれくらいできなければいけないのだ、と強く思うことが大切です。

今日は男性ダンサーにとって厳しいお話になってしまいましたが、社交ダンスでは、男性は貴婦人を護り、エスコートする騎士たるお役目があることをしっかりと思い出して、素晴らしいリーダーになって欲しいと思います。

来週は、今度は女性の立場からのフォローのポイントについてお話します。

長くなりましたので、今日はこの辺で。


  


Posted by きのちゃん at 22:00Comments(7)ダンス上達のコツ