2011年08月13日

セックスよりいい?(2)

昨日のこの刺激的なタイトルが意外と受けたようなので、今日はその続編です。
まぁ夏ですから、いいですね(^^)/。

私の講釈より、まず昨日の「踊りませんか?」の引用の続きをご紹介します。


|そんなにいいものなら、早く上手になってやろうじゃないか!

|ダンスはステップではなく、互いのからだとからだの接触面が生み出すバランスで
|推進力を得て踊るものだと納得したのは、それからずっと、ずっと後のことである。
|からだとからだのコンタクトが何より大切なのだ。(中略)

|セックスよりいい、などと、その男性はずいぶんあけすけな表現をしたものだが、
|ある意味ではワルツの快楽の素晴らしさと危険性を言い当てた表現かもしれない。

|舞踏会の華やかなりし時代、狭い空間で大勢で踊るとなると、ほかのカップルとの
|衝突を防ぐためにも、男性は女性をかなりしっかりと腕に抱く形となった。こうした
|身体的接触があればこそ、上流階級の舞踏会はさまざまな規則で縛られていた。

|(浅野素女 著「踊りませんか?」第2章 社交ダンスの華 ワルツ から引用)


私はレッスンの時生徒さんに、「昔は社交ダンスはヨーロッパの貴族階級の人達しか踊れなかったんですよ。それが現在は誰でもこうやって踊れるのだから、幸せですよね」と言ったりします。

それはともかく、ダンスの本当の素晴らしさ、魅力というものは、浅野女史も言われているように、「ダンスはステップではなく…」ということが分かり始めてから、少しずつ身体で理解できてくると思います。

今夜はこの辺で。




  


Posted by きのちゃん at 00:05Comments(2)ダンスの魅力

2011年08月12日

セックスよりいい?

今日はまたいきなり過激なタイトルで、びっくりされたのではないでしょうか?暑さのせいで、私のあたまがどうかなったのではありませんので、念のため(;^_^A

これは先日ご紹介した「踊りませんか?」という本の中の一節で、私にとってもかなりインパクトを受けた箇所でしたので、皆さんにもご紹介させて頂こうという気になりました。少々長い引用になりますが、ご了解下さい。

|ところで私は、ワルツの初歩的ステップを覚えた頃、なんとなくダンスが
|踊れる気分になってきた。その途端、がつんとやられた思い出がある。

|たまたま、かなりダンス歴の長い男性に組んでもらった時のこと、踏み
|出した最初の一歩が床に着くか着かないうち、彼が「だめだ」と言って
|からだを離してしまう。もう一回組み直し、最初の一歩を踏み出そうと
|すると、また「だめ」と言って、止めてしまう。「君とじゃ、だめだね」と、
|けんもほろろの言い方をされた。その時は、何がだめなのか。私は
|まったくわからなかった。なにしろワルツのステップは覚えた、もう踊
|れる、と思っていたのだから。

|「だめ」を連発した男性は、途方に暮れる私に、ワルツのあるべき姿を
|説明してくれようとするのだが、本人も教師ではないからうまく表現で
|きない。当時の私には何がいけないのかさえ理解できなかった。彼は最
|後に小声でつけ加えた。

|「こうスーッとね、踏み出して決まった時ってのは、本当に気持ちいい
|んだ……。セックスなんかよりずっといいくらいだよ」

|私は愕然とし、ぽかんと相手の顔を見つめるばかりであった。ダンスの
|知られざる深淵を覗かされた思いだった。単なる挑発だったのかもしれ
|ない。しかしその挑発にまんまと乗せられて、私は心に誓ったのだった。
|そんなにいいものなら、早く上手になってやろうじゃないか!

| (浅野素女 著 「踊りませんか?」 第2章 p.56-57より抜粋)

いかがでしたか?

このことに対しての私のコメントは長くなりますので、またあらためて書かせて頂きますが、ダンスの奥深さと魅力を言い表した思い切りの良い文章だと共感しています。

今日はこの辺で。




  


Posted by きのちゃん at 09:54Comments(4)ダンスの魅力

2011年08月11日

努力は人を裏切らない

この言葉は、いつどこで読んだのか聞いたのか思い出せないのですが、いつのまにか私の好きな言葉のひとつになりました。

人生は、人と人とのコミュニケーションで成り立っていて、人との関わり合いは避けて通れないものです。自分では誠意を尽くしていたつもりでも、それが相手に伝わらなかったり、時には誤解されたりして、残念な思いをすることも多いのではないでしょうか。

また、昨日のプラトー現象のお話でも触れましたが、物事はすんなりと右肩上がりで伸びていくものではなくて、必ず一時的に停滞して、むしろ下がっているのではという気さえする時が、繰り返し訪れて来るものです。

そんな時、この「努力は人を裏切らない」という言葉が、自分に新たな勇気を与えてくれます。

努力したからといって、すぐに結果が出て来るわけではありませんが、そこには一定のタイムラグのあと、必ずやっただけの成果が出て来るのが世の中の法則であると私は思っています。

そう思えば、日々の単調できついルーティンワークも楽しみとなってきます。

さぁ、暑いけど、今日も筋トレとストレッチ頑張るぞ !(^^)!




  


Posted by きのちゃん at 00:10Comments(0)つれづれ日記

2011年08月10日

プラトー現象

プラトー現象とは心理学用語で、学習課題を練習している際に見られる、一時的な進歩の停滞期間を言います。プラトーとは高原という意味で、成長のグラフが右肩上がりの後に、しばらく横ばいになるところが高原に似ているので名づけられたようです。辞書には次のようにのっています。

|1.プラトー【plateau】

|1. 高原。また、台地。
|2. 学習や作業の進歩が一時的に停滞する状態。
|  練習曲線の横ばいとして現れる。心的飽和や疲労などが原因で起こる。

ダンスを例にとると、ダンスを習い始めは初めてのこともあって、新鮮味もあるし、ステップを覚えることに一生懸命で、少しずつ覚えて行くことに楽しみを感じるものです。しかししばらく経つと段々と難しいステップも出てきたり、そんな時期にお友達に誘われてパーティに行ったものの、全然思うように踊れずに、自分にはダンスは向いていないのではと思い込んだりします。

けれどそんな時期こそ、自分の中に実力が蓄えられている時期なのです。

私の数十年のダンス歴を通して、多くのダンス愛好家の方達を見て来ましたが、最終的に一番伸びる方は、やはりコツコツ型の人です。運動神経が良く、音感も良いので、この人は伸びるだろうなぁと思っていると、意外と途中で色々な理由で、ダンスの魅力に気がつかないまま離れて行ってしまって、勿体ないなぁと思ったことが何度もありました。

一方、最初のウチはあまり目立たないけれども、素直な性格で、コツコツと努力される人のほうが、いつのまにかしっかりとしたダンスを身につけられて、人生の良い趣味として生涯楽しまれておられるようです。

急ぐ旅ではなし、まわりの風景を楽しみながら、習い事には取り組んで行きたいものですね。



  


Posted by きのちゃん at 08:19Comments(0)つれづれ日記

2011年08月07日

リードとフォロー ダンスの究極

先日、団体レッスンと個人レッスンの違いについてお話したなかで、ダンスは二人で踊るので楽しく、また難しいと書きましたが、そのポイントを二つの言葉で言えば、このリードとフォローという事になります。

私がダンスについて最も大切にしているのがこのことであり、このブログを通して皆さんに、もし何かをお伝えできるとしたら、やはりこのことだという気がします。

ダンスを習得して行く上において大変大切なことで、一回や二回でお伝えすることは無理なので、これから何回もテーマとして取り上げることになると思います。

前書きが長くなりましたので、今日は先日ご紹介したダンスの本、「踊りませんか?」の中の文章を引用させて頂いて、その初回としたいと思います。

|男と女がカップルを組んで踊るというところがミソである。社交ダンス
|はひとりでは踊れない。あくまでもふたりの踊りである、最初から最後
|までふたりでひとつのものをつくる。そこが難しいところだ。しかも、
|社交ダンスはふたりの関係性の美しさで人に訴えかけてくるものなのだ。
|    「踊りませんか?ー社交ダンスの世界」 浅野素女著から引用


  


Posted by きのちゃん at 20:44Comments(0)ダンス上達のコツ